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黒鍵ペンタトニック「ライディーン」(Y.M.O.)

「ライディーン」(Y.M.O./高橋幸宏作曲)

再びY.M.O.に話題を戻します。1979年8月のロサンゼルス公演の成功で逆輸入的に国内でも人気が出た直後の9月、2枚目のアルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァ―」を発売。国内累計102万枚のメガヒットとなり、その人気は確固たるものになります。

ヒットの要因として、この作品が昭和初期の人気作曲家・中山晋平作品に見られる「流行歌」「民謡」「童謡」の三要素を備えていたことを挙げたいと思います。特に冒頭の三曲にそれが顕著だと思います。

1曲目「テクノポリス」は「流行歌」。作曲した坂本龍一は、ピンクレディーや筒美京平の曲等、当時流行していた人気歌謡曲を分析・研究したうえで、再構築したのがこの曲です。

2曲目「アブソリュート・エゴ・ダンス」は「民謡」。作曲した細野晴臣が得意とするエキゾチックうサウンドで、沖縄民謡をモチーフにしたのがこの曲です。

そして3曲目「ライディーン」は「童謡」。この曲は当時の小学生を中心とした子供に異様なほどに刺さるのです。例えば、1982年放送のドラマ「北の国から」の第13話。北海道・富良野での田舎生活に嫌気が刺した都会育ちの主人公、小学生の純(吉岡秀隆)。久しぶりの東京で旧友の家にてヘッドホンで聴くのがこの曲なのです。当時の流行のほどがうかがえます。

なおこの曲のBメロディは、童謡でおなじみのペンタトニック(二六抜き短音階)になります。

作曲したのはドラムの高橋幸宏。細野の影響下でシンガーソングライターとしての才能を開花させます。そのせいかペンタトニックを用いたメロディ作りを得意とします。

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