- 春日部で40年。あなたの街の音楽教室。ミュージックファームぷりま

ピアノ・声楽・ギター・バイオリン・フルート・クラリネット

BLOG

黒鍵ペンタトニック 「アメイジング・グレイス」

「アメイジング・グレイス」

 

ペンタトニック(5音階)によるメロディは何も日本の童謡・唱歌だけに限られません。前回アメリカ民謡の「メリーさんの羊」を取り上げたように、様々な人種が集まるアメリカでも好まれます。今回よりしばらくアメリカの曲でペンタトニックを用いている例をみていきたいと思います。

まずは、カール・パーキンスが歌うロックンロール・ナンバーの「ブルー・スエード・シューズ」(1956年)はペンタトニックのメロディです。

この曲はビルボードのカントリーチャートで第1位、R&Bチャートで第3位を獲得します。白人に人気のカントリーと黒人に人気のR&B、共にチャートインしたのは、当時はとても珍しいことでした。そしてこの曲はエルヴィス・プレスリーにもカバーされ、さらに認知度を上げて異なる文化の融合音楽である、ロックンロールのスタンダードナンバーになります。

さて今回紹介する「アメイジング・グレイス」ですがこの曲もまた異なる文化が融合した結晶と言えます。1772年、イギリスの牧師J.ニュートンにより作詞されます。黒人奴隷貿易に手を染めた彼の後悔が歌われています。作曲者は不詳で、アイルランドかスコットランドの民謡を基にしたという説、またはアメリカ南部の黒人労働者の歌を基にしたという説もあります。

ペンタトニックはこのように異なる文化背景の音楽が混ざり合うときに、触媒のような役割を果たすのかもしれません。

最新ブログ

2024年12月1日
「公共的」音楽体験のありがたさ
image
ソニーのウォークマンが発売されたのが、40年以上前の1979年。小型の機器でしたが、音楽の従来からのあり方を大きく変えた革命的で画期的な製品でし... 続きを読む
2024年11月24日
黒鍵ペンタトニック 「風をあつめて」(はっぴいえんど:細野晴臣)
image
「風をあつめて」(はっぴいえんど) 前々回のエントリーで触れた「はっぴいえんど」に話は戻ります。 1971年、アルバム「はっぴいえんど」... 続きを読む
2024年11月17日
ぷりま音楽歳時記 2-19.変ホ短調
image
<変ホ短調> 変ホ短調の調号は♭が6つ。♯6つの嬰ニ短調と異名同音調、どちらも同じ音構成なのに、変ホ短調の方が使用頻度が高い印象です。嬰ニ... 続きを読む

ブログをすべて見る

最新ブログBlog

2024年12月1日
「公共的」音楽体験のありがたさ
image
ソニーのウォークマンが発売されたのが、40年以上前の1979年。小型の機器でしたが、音楽の従来からのあり方を大きく変えた革命的で画期的な製品でし... 続きを読む
2024年11月24日
黒鍵ペンタトニック 「風をあつめて」(はっぴいえんど:細野晴臣)
image
「風をあつめて」(はっぴいえんど) 前々回のエントリーで触れた「はっぴいえんど」に話は戻ります。 1971年、アルバム「はっぴいえんど」... 続きを読む
2024年11月17日
ぷりま音楽歳時記 2-19.変ホ短調
image
<変ホ短調> 変ホ短調の調号は♭が6つ。♯6つの嬰ニ短調と異名同音調、どちらも同じ音構成なのに、変ホ短調の方が使用頻度が高い印象です。嬰ニ... 続きを読む

ブログをすべて見る