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黒鍵ペンタトニック 「草競馬」

「草競馬」

前回に引き続き今回もペンタトニックのアメリカ曲を取り上げます。

今回紹介するのはおなじみの作曲家、スティーブン・フォスター(1826-1864)です。フォスターが作曲した歌曲の多くは、ミンストレル・ショーのために作られました。ミンストレル・ショーとは、白人が顔を黒く塗り、黒人に模し面白くおかしく演じるといった、現代では考えられない大変差別的なものでした。次第にフォスターはその低俗さに悩むようになり、奴隷的に扱われる黒人の深い悩みに対して共感を示す作風に変化していきます。

ただし白人であったフォスターの作曲スタイルはあくまでも出身のアイルランド移民らしいものであり、それに対する賛否両論もありました。しかし彼の黒人文化に深く寄り添おうという姿勢こそ、フォスターが「アメリカ音楽の父」と呼ばれる所以だと思います。

そのフォスターもペンタトニック(5音階)を多用しています。今回紹介する「草競馬」は全曲を通してペンタトニックで作られています。そのほか、「おおスザンナ」「故郷の人々」では、曲の「起承転結」の「転」の部分では普通の7音階が使われていますが、残りの部分ではペンタトニックで作られています。

1939年のフォスターの自伝映画「スワニー河」よりアル・ジョルソンの歌唱による「草競馬」

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