目に見えぬ恐怖に対して
2020年の2月下旬から、すっかり新型コロナウイルスの猛威が世の中を覆ってしまいました。外出することもままならぬこの事態は、やはり2011年の原発事故を想起させられ、目に見えぬ恐怖をまざまざと思い知らされます。
ただ、これはあくまでも私感ですが、2011年時に比べ今回は世の中の空気がやや殺伐としているようにも感じられます。デマの流布のせいで紙製品が商店から姿を消すなど、軽くパニック状態に陥っているようにも思います。やはり不安や恐怖が人心に悪影響を与えるのは致し方ない面もありますが、極力、冷静にこの事態に向き合いたいものです。
そこで音楽です。目に見えぬ恐怖には、目に見えぬ安らぎとなる音楽で対抗しましょう。自分の好きな曲を聴いて気分を上げても良いですし、ピアノを弾くのに没頭して嫌なことを忘れるのも良いと思います。
音楽は薬のように直接的な効能はありませんが、病を防ぐ免疫力を高く保つには、大いに役立つように思います。うがい・手洗い・不要不急の外出を控えるのはもちろん、免疫力を上げて自己防衛に心がけることが何より大切だと思います。
私もいつも以上に音楽を聴き、ピアノを弾き、心が元気であるようにつとめています。教室に通ってきている皆さんもぜひ、音楽を活用して共に元気にこの事態を乗りきっていきましょう。
※予定していた原稿を急遽さしかえました。いつも以上の乱筆乱文ご容赦ください。)
(2020年3月第6号)