今月の一冊 岡田暁生著 『音楽の危機《第九》が歌えなくなった日』
岡田暁生/中央公論新社/ISBN(13)978-4121026064
コロナになって音楽も否応なしに、その形態を考えざるをえない事態は続いています。今もって何が正解かも分からず、まだまだ手探り状態が続いているといえます。
そんなコロナ禍中に、この本は音楽書の刊行ラッシュの口火を切ったとも言えます。内容についての是非は様々考える余地があると思います。ですが私にとっては今後の音楽を考えるのに充分な問題提起となりました。
特に第3章の「録楽」という概念にはとても興味がひかれました。