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黒鍵ペンタトニック 「笑点のテーマ」(中村八大)

笑点のテーマ」中村八大

日本を代表するバラエティ番組といえば「笑点」。もともとは放送開始の1966年にヒットしたドラマ「氷点」をもじって命名。「ネタ」のつもりがすっかり「ベタ」となり、半世紀以上も続く超長寿番組になりました。

これまで出演する落語家は度々メンバーチェンジしてきましたが、不変なのはこのテーマ曲。放送開始当初こそ立川談志が歌う「笑点音頭」でしたが、談志降板後の1969年から、上掲「笑点のテーマ」が一貫して使われています。最初は歌詞付きの歌だったのですが、評判が芳しくなく、インストルメンタルになり定番化し現在に至ります。(以下の動画の通り時代に応じて度々アレンジは変わります。)

なお作曲は「上を向いて歩こう」でもおなじみの中村八大。「上を向いて歩こう」と同様、この曲もペンタトニック(5音階)で作られています。ジャズピアニストでもあり、お洒落なイメージが強い八大氏の曲ですが、民謡や演歌でもよく用いる四七抜き長音階(田舎節)も巧みに用います。

日曜日の夕方、翌日の通勤通学を憂い、気分が落ちることを「サザエさん症候群」とよく言いますが、私はどちらかと言えば「笑点症候群」。こんな陽気な曲なのに、この曲を聴くと何とも言えず切ない気分になってしまいます。

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