みんなで和気あいあい♪「黒鍵ペンタトニックアンサンブル」
ピアノの発表会(特に大人の出演者)の場合、主催するこちらの努力不足もありますが、会場の雰囲気が強い緊張感に包まれやすいように思います。
そこで私はコロナ禍で中止せざるをえなかった2020年の発表会では小さな挑戦をしていました。それは演目に連弾を増やしたことです。一人だけで客前に立つのはやはり緊張が強い。でも二人ならば多少は気が楽になるのでは?との思いでした。ですが、この発表会は中止せざるをえず、私の計画は頓挫してしまったのです。その後暫くは「三密の回避」等でそれどころではなくなります。
まん延防止重点措置も解除となり、2024年には完全に日常が戻った段階で、再び当時の挑戦を思い出したのです。コロナ後から発表会も教室で実施することにしました。教室には2台ピアノもあるので、様々な形態での連弾も可能です。以前に増して連弾企画を拡充すべく動き始めたのです。そこで目玉となる企画を思い立ちました。「発表会の参加者全員でピアノアンサンブルをやろう!」「ただし全員での練習機会を別途設けるのは難しいので、その場で出来ることに限ろう!」そして策を練りたどりついたのが、「黒鍵ペンタトニックアンサンブル」です。
このアンサンブルは、弾ける・弾けないの技術差に関係なく誰でも参加できます。メロディを朗々と弾く人がいてもいいし、華麗にアルペジオで伴奏をする人がいてもいい。同じ一音の黒鍵を淡々と弾き続ける人がいてもいいのです。
この楽譜は昨年2024年の秋に実施した「赤とんぼ」での合奏の際に使用した譜面です。伴奏の「2.中音」では白鍵を少しだけ使用しますが、残りは全て黒鍵だけ。
以下そのサンプル動画です。
発表会当日も参加者全員で大変盛り上がりました。そしてこのアンサンブルも今や発表会の恒例行事になりつつあります。
発表会もソロ演奏で緊張しつつも、連弾やアンサンブルで和気あいあい、雰囲気も和やかになってきたように思います。