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災い転じて福となす~テリー・ライリーの日本移住

は学生時代にミニマルミュージック(以下ミニマルと略)という現代音楽が好きになり、すっかりハマっている時がありました。ミニマルはクラシック音楽から派生した音楽ですが、いわゆる前衛的な音楽に比べると、ポップで聴きやすい面もあり、テクノやロックなどのポピュラー音楽との相互交流もその特徴と言えます。ある一定の音素材を重ねたり、ずらしたり、「音楽の万華鏡」という例えが、私にはしっくりきます。

そのミニマルの雄にテリー・ライリーという作曲家がいます。アメリカ出身で現在、88歳。なぜか、今、日本・山梨に住んでいるのです。移住の経緯が大変興味深く、ライリー氏は自身が参加する予定の「さどの島銀河芸術祭」の視察のために、2020年2月に来日。ところがそこで新型コロナウイルスが世界的流行となります。特にアメリカの状況は酷かったので、ライリー氏は帰国せずそのまま日本に滞在。滞在中にすっかり日本を気に入ってしまい、アーティストビザまで獲得し、今や日本を音楽活動の拠点としています。こんなレジェンドが日本を拠点に活動するなんて、驚きと共に強い喜びを感じます。

つい「コロナさなければ…」とついネガディブに考えがちな中で、この話題で私は気持ちがとてもポジティブになりました。そしてこのエピソードこそ「災い転じて福となす」好例ともいえ、大変勇気づけられました。最後にインタビューよりライリー氏の言葉を引用します。

「85歳にして人生の新たな章が始まるとは想像もしていませんでしたが、私の仕事や人生観全般において、もっとも活力に満ち、最も刺激的な時期の一つになっています。」

2023年10月13日 京都・東本願寺の能舞台でのLIVEのダイジェスト映像

 

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