黒鍵ペンタトニック「昴」(谷村新司)

1970年7月、同年に開催された大阪万博の音楽イベントでぶプロデューサーを務めた細川健氏が、「ヤングジャパンツアー」と銘打ち、北米を旅しながら、日本の若手ミュージシャンが演奏を披露し、現地の若者と交流する企画を立てました。このツアーには元ザ・フォーク・クルセダーズの加藤和彦や北山修、ジローズの杉田二郎等、関西フォーク界隈のメンバーが参加しました。その中にロックキャンディーズというグループを率いていた谷村新司の姿もありました。
この北米ツアーをきっかけに谷村は本格的にプロミュージシャンを目指し、このツアーを企画した細川が設立した事務所「ヤングジャパン」に所属、1972年には堀内孝雄、矢沢透とフォーク・グループ「アリス」でデビューします。ヒットするまでにやや時間を要しましたが、1977年「冬の稲妻」、1978年「チャンピオン」等でヒットを飛ばします。併行したソロ活動でも1978年、山口百恵に提供した「いい日旅立ち」(作詞・作曲)が大ヒットします。そして1980年4月、今回紹介するソロシングル「昴-すばる‐」を発表し、67万枚をも売り上げます。この曲の特筆すべき点は中国をはじめ、アジア各国での人気が高いことです。そのおかげで谷村は2004年から上海音楽院で教鞭をとり、後進の指導にもあたったのです。
全編が四七抜き長音階で出来ているこの曲のメロディ、「上を向いて歩こう」同様、ワールドワイドで人気になるのもやはり頷けます。
