今月の一冊 古関裕而著『鐘よ鳴り響け』
古関裕而著/集英社文庫/ISBN(13)978-4087440591
今回は、NHKの朝の連続テレビ小説「エール」の主人公のモデルになった、作曲家・古関裕而の自伝を。私の勝手なイメージでは古関氏は「応援歌」の達人。プロ野球、巨人の「闘魂こめて」、阪神の「六甲おろし」も古関氏が作曲しています。(ちなみに中日の初代応援歌も。)たとえライバル同士であっても、党派を越えて作曲依頼に応じる古関氏の応援精神の由来に興味を持ち、この自伝を読みました。後半の劇作家・菊田一夫氏との対談で、古関夫妻の仲睦まじさを、菊田氏に暴露されているのが、大変ほほえましかったです。